【最近お腹の調子が悪いなぁ、、、これってIBS?】
- irodoridiet
- Aug 15, 2023
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日本とオーストラリアで栄養相談をしていて、一番違いを感じるのは、オーストラリアには腹痛・お腹の張り・便秘・下痢などの「Irritable bowel syndrome (IBS)」の症状を持つ方の割合です。
日本語では「過敏性腸症候群」といい、特に大腸に症状の原因となるような病気がないにも関わらず、おなかの調子が悪い状態が慢性的に続きます。

例えば海外に来て食生活がガラッと変わると、腸環境が変化して下痢・便秘になることはどなたも経験があるかと思いますが、留学・ワーホリの方の中では数か月も症状が続いて、辛い思いをされている方も。
IBSは食事の他にも、ストレスや運動不足によっても起こるため、必ずしも食事が原因とは限りません。
食事由来の原因は、例えばアジア人に見られる牛乳に対して下痢を起こす「乳糖不耐症」。
カフェ文化のメルボルンでは起こりやすい?「カフェイン過剰」
肉食やピザなどの食品が増えたことによる「脂肪の摂りすぎ」
上記はよくGPの先生が、BS症状のある方に摂りすぎないよう指導しています。
IBSに対する栄養療法はFODMAPと言われ、様々な食材と消化器症状を比較して原因を探ります。ただ私がお会いする若い方の場合、FODMAPをする前に必ず確認するのが「果糖」の摂取量や頻度です。
果糖って果物の食べ過ぎ? いえいえ、ここで注目しているのは果物の量ではなく、加工食品の「甘み」として使われているコーンシロップなどの甘味料。お菓子売り場はもちろん、お店で買うケーキ・ドーナツ、ジュース・ソーダ・甘みのあるヨーグルトにも含まれます。
また甘みは「コク」にもなるので、甘みをそこまで感じないパンやファーストフード、ミートパイなどの冷凍食品でも使われています。
この「果糖」入り加工食品の食べる量・頻度が多くなると腸の機能を障害し、IBSの原因となることが分かっています。
また加工食品は安定剤・着色料なども含む場合が多いため、それらが積み上がり腸に炎症が起きやすい状況となり、様々な症状を生み出す原因となることがあります。
まずは2週間、ペットボトルやファストフード、総菜パン、スーパーのドーナッツなどを控え、栄養表示を意識して買物をして、自炊(野菜炒めやスープ、お米、納豆など)を増やすことで、お腹のガスがたまった感じ、ひきつる痛み、便秘などが改善された例がいくつもあります。
加工食品は便利ですが、身体に起こりうる弊害も理解して、頻度や量を調整してみましょう。
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